Zeals TECH BLOG

チャットボットでネットにおもてなし革命を起こす、チャットコマース『Zeals』を開発する株式会社Zealsの技術やエンジニア文化について発信します。現在本ブログは更新されておりません。新ブログ: https://medium.com/zeals-tech-blog

【イベントレポート】『UX Bridge vol.8』に参加してきました!!

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皆さんこんにちは!
ZEALSでサーバサイドエンジニアをやっている福本です!

1月31日に行われました日本有数のUXデザインのコミュニティ『UX Bridge』が主催するイベントに参加してきましたので、そちらの模様をお伝えできればと思います。

uxbridge.connpass.com

参加した経緯として、元々プロダクトマネージャーを兼務していた文脈からUXデザインにはとても興味があり、今後ZEALSではプロダクトの質を高めるために、デザインの領域を今後重視していくためです!

UXデザインの現場のリアルな話をたくさん聞くことができ、とても良い場に参加することができました!UX Bridgeでは定期的にイベントが開催されるそうなので、皆さんもぜひ参加してみてください。

それでは早速ですが、内容に入ります!

立ち上げ期のSaaSで大事にしているUX

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最初の発表は、株式会社アライドアーキテクツ 相原さんより『立ち上げ期のSaaSで大事にしているUX』というタイトルでお話がありました。

相原さんのお話で中心となっていたテーマとして「チーム全体がUXを考えること」というものがありました。

www.slideshare.net

というのも、相原さんの所属しているチームはUXデザイナーが不在、エンジニアも1人しかいないという状況だったそうです。異なる立場や経歴から意見が出る状態で、いかに「チームでUXを考えることができるか」が重要でした。

そんな中で相原さんが実践されたのは、”組織の中で思想や文脈を一致させる”ということです。

要件定義やUXデザインにメンバー全員とクライアントまで巻き込み、チーム内でゴールを共有、ステークホルダー全員の”痛み”を認識できるようにし、その痛みに届くように機能を開発していかれたとのこと。

相原さんの言葉で印象に残った一言として「プロダクトが使われる前の段階、ディスプレイの外のUXについてもデザインしていく必要がある」というものがありました。

言うのは簡単ですが、マーケティングや広報の領域からデザイナーがしっかりと入っていけるかどうかは、チームでUXを考えることができているからこそ実践できることだと感じました。

デザイナー/アートディレクター 相原 幸司(あいはら こうじ)
2013年9月アライドアーキテクツ入社。入社当初からプロダクトのデザインに携わる。
2017年までプロダクト開発と並行して、大手クライアントのSNSマーケティングの提案、コンペなどのアートディレクションも担当。またコーポレートブランディングやIRなど会社全体のデザインも手がける。現在はLetro、brandtouchをはじめとするSaaSビジネスのUX、UIデザインに注力。

 ワイガヤUX

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続いては、株式会社リンクアンドモチベーションの治部さんと徐福さんによる発表『ワイガヤUX』です!

CMでもおなじみのプロダクトであるモチベーションクラウドですが、実は2017年の秋にデザインを全面リニューアルしており、新しいデザインがとても好評だったことがブレイクのきっかけに繋がったそうです。

デザインを変えるにあたって、もっとも変えたことが「組織」だったそう。

治部さんと徐福さんの発表で「プロダクトは組織に似る」という言葉がありましたが、まさに組織が大きく変わって行くところを皆さんに共有してくれました。

具体的に言うと、今まで一方向であった「ビジネス → 開発 → デザイン」という開発フローを一新し、事業構想の初期レイヤーからデザイナーが参加するようになりました。

ビジネスとデザイナーが戦略構想に全員参加(=ワイガヤ)することで、お互いの言語を理解して開発を進めることができるようになり、ビジネスの価値とユーザー体験の両方が向上したそうです。

インパクトのあるUXを生み出すワイガヤUX...

少し楽しそうな響きがしますが、プロダクトの成長という結果で示したデザインの改革の話、聞いていて本当に圧倒されました!

余談ですが、徐福さんが元々芸人をされていたそうで、治部さんとのコンビで漫才のようにテンポが良い発表をされていました。

プロダクトマネジャー 治部 裕明

2004年リンクアンドモチベーションに入社。大手企業に向けた組織人事コンサルティング業務に従事した後、自社の営業企画や研修プログラム開発を担当。その後、自社プロダクトのシステム全面リニューアルの責任者を担う。2016年、モチベーションクラウド事業の立ち上げに伴い、プロダクトマネジャーとして参画。「すべての組織がこれで変わる」の実現に向けて活動を行っている。

株式会社Sen 代表取締役CEO 徐福 健安

19歳から構成作家として様々なお笑いライブの立ち上げに携わった後、株式会社グッドパッチでPM/UXデザイナーとして活動し、2017年に「モチベーションクラウド」のリニューアルプロジェクトに参画。2018年6月からは株式会社Senを立ち上げ、戦略からデザイン、プロダクトからプロモーション、デジタルからアナログまで、領域すべてをカバーした、本当に面白いモノを生み出していくための「オールデザイン」に取り組んでいる。 

 We DESING story. 「伴走」と「共創」のUXデザイン 

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最後の発表は、株式会社ビズリーチの徳永さんによる発表『We DESING story. 「伴走」と「共創」のUXデザイン』です!

ビズリーチには約40人のデザイナーが所属(うらやましい...)しているそうですが、「エクスペリエンス戦略室」なる組織があり、ビジネスにもエンジニアリングにも参加しない中立的な立場からUXデザインに介入し、事業を前に進める役割を担っています。

徳永さんはそのエクスペリエンス戦略室に所属されていて、新規事業の立ち上げに関わった知見を会場の皆さんに共有してくれました。

speakerdeck.com

UXデザインにおける”伴走”とは、事業や組織のフェーズに合わせてUXデザインを改善し、ユーザーに価値を届けるまでを共に体験することで、まさにマラソンの”伴走”と同じイメージでした。

立ち上げフェーズでは、とにかく「情報が不足していて、分からないことだらけ」という状況なので、一般的なUXデザインのPDCAを回すことができないなどといった課題があります。

例えばユーザーインタビューひとつとっても、「とりあえずユーザーに話を聞きに行こう!」では、立ち上げフェーズでの貴重なインタビューの機会を無駄にしてしまうことがあります。

その前に、「そもそもどういう仮説を設定するのか」「継続して検証の内容を分析できるか」という細かい部分も含めて設計し、ランナーである事業部と伴走されるそうです。

そのような中立的なチームがあるからこそ、いい意味で事業部から独立しUXデザインを突き詰めたプロダクトを作ることができるんでしょうね。

デザインに力を入れることを宣言しているビズリーチさんの底力を感じました!

エクスペリエンス戦略室 UXデザイナー 徳永拓也

2018年8月ビズリーチに入社。前職は制作会社にて、デザイン、デザイナーマネジメント、自社ブランディングを経験。現在は、新規事業のUXデザイナーを務めるかたわら、エクスペリエンス戦略室にて全社のUXデザイン、サービスデザインのナレッジ化にも取り組んでいる。

最後に 

お忙しい中、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

発表者の皆さまは異なる経歴や会社・プロダクトの方々で、それぞれ異なった視点からUXデザインを突き詰めたエピソードや方法論を語って頂きました!

イベント全体を通して改めて感じたこととしては、”チーム””組織”という言葉が発表中に非常に多く使われていたということです。

「スターデザイナーが一人いて何もかも解決してくれた」というエピソードは全くなく、やはりチームや組織全体でどこまでUXを考え抜いて実行できるかという一点が、優れたデザインを持つプロダクトに繋がるのだと改めて感じました。

ZEALSは、今後プロダクト開発においてUI/UXデザインを今まで以上に重視して取り組んで行こうと考えております!

そのためには、UI/UXの両方でデザインに関する知見がZEALSにはまだまだ足りていません。

ZEALSやプロダクト「fanp」にご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ気軽にオフィスにへ遊びに来てください!

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